てと色彩工房のブログ 福岡発カラースタイリスト山澤かおるの仕事と遊びと子育て奮闘記


by raspberryred21
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キュービックマム体験: ひいろの惹かれる色

犬が亡くなってから、ひいろの様子がおかしかった。
(詳細は4月4日の、「さよなら。だんぼ。返事をする犬」の記事参照)

犬が亡くなった日、まだ2歳だったひいろ。「2歳の子には酷だろうか・・・」「でも、お別れはさせておきたい・・・」葛藤しつつも、亡骸になってしまった犬にさよならを云いに一緒に連れて行った。

もう動かない犬の亡骸を前に、泣くのか?怖がるのか?

・・・答えは、「ただ、ただ、黙っていた。」だった。

人って、「自分でもどう受け止めていいかわからない感情」にぶち当たった時には、泣けないものなんですね。

実家の犬、だんぼは長い間、後ろ足を悪くしていて、なおかつ、殿部に大きな腫瘍があってその付け替えを母や伯母が毎日するのだが、2歳児ながらにひいろはそれをよく手伝いつつ、「大きくなったらお医者さんになってだんぼの足を治す」と云っていた。

ひいろにとっては初めて「大切な存在」がいなくなった。
その重い事実をどう受け止めていいものか、自分はどう感じるのかさえ、ましてやそれを言葉に表すことなんてできなかったわけだ。
「感情を言葉にすること」「泣ける」「笑える」「叫べる」・・・「自分の外に出せる」って本当に大事なことなんだって痛感させられた。

だんぼにお別れを言って帰る車の中で、ポツンと「ひいちゃん、お医者さんだったらよかったね・・・」とつぶやいたっきり、ひいろは何も云わず、泣かずにいた。ただ、「ひいちゃん、元気がない・・・元気がない・・・」とだけ。

・・・そんな状態は2~3日続いた。
「元気がない」といいつつもいつものように保育園に通っていたひいろ。
日常に戻って少しは気が紛れていても、だんぼの件が少なからず影響しているのは感じていた。

そんな時、「キュービックマム」で色を選ばせて見ることにした。
それまでも何度となくやってみていたけれど、その日選んだ色は特別だった。

5つとも「黒」だった。

・・・やっぱり・・・なるほど・・・だ。

キュービックではカモフラージュの黒。

ひいろは黒のチカラを借りて、言葉や態度で表現しきれない自分の中のものを排泄したのだ。

黒はひいろの心の叫び。

「色」って本当に心とリンクしているのを実感するし、
「色」という手段があって、よかったなーと思った。

キュービックマムをやった、この後くらいから、ひいろが自分からだんぼのことに触れだした。
「ひいちゃん、だんぼの足を治せんやった」「だんぼは死んじゃったね」そう云って何度か大泣きした。
・・・やっと泣けた。
そのことで、ああ、もう大丈夫。
・・・と感じられた。

まだ自分の気持ちを伝える言葉を上手く使えない、3歳になったばかりの子供の心をわかってやる術には「色」ってぴったりの存在なんではないかと思う。

それから1ヶ月が経ち、すっかり元気になったひいろ。
最近やった「キュービックマム」では、過去の部分に黒が来るものの、カラフルな色が戻ってきている。

だんぼの件を忘れていないのも事実。
たまに、自宅の玄関にある、バリ島の鐘を勝手に神社の鐘に見立てて、「だんぼ、天国で元気でね」と手を合わせている。

・・・人ってそうやって、色んな経験を積んで成長していくものなんでしょうね。
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by raspberryred21 | 2009-04-19 02:19 | COLOR